* MILES DAVIS / RUBBERBAND THE TUNE / COPENHAGEN 1985 DEFINITIVE EDITION (2CD)
2021 VOODOO DOWN Records 008 (VDD 2021-008)
Supervised by SO WHAT! Label.
Recorded Live at Falkoner Centret, Copenhagen, Denmark, October 28, 1985
Soundboard Recording // Original Remastered by VDD 2021.
Miles Davis - trumpet, synthesizer
Bob Berg - tenor saxophone, soprano saxophone
Mike Stern - electric guitar
Robert Irving III - synthesizer
Adam Holzman - synthesizer
Angus Thomas - electric bass
Vincent Wilburn - drums
Steve Thornton - percussion
Marilyn Mazur - percussion
DISC 1
1. ONE PHONE CALL - STREET SCENES
2. SPEAK - THAT'S WHAT HAPPENED
3. STAR PEOPLE
4. MAZE
5. HUMAN NATURE
6. SOMETHING ON YOUR MIND
7. TIME AFTER TIME
8. MISS MORRISINE
DISC 2
1. CODE M.D.
2. PACIFIC EXPRESS
3. BURN
4. STRONGER THAN BEFORE
5. HOPSCOTCH
6. RUBBERBAND
7. JEAN-PIERRE - THEN THERE WERE NONE
8. DECOY
マイルス・デイヴィスの愛好家から絶大の信頼を受け、数々の名盤を生み出した伝説のレーベル“ソー・ホワット”。その“ソー・ホワット”レーベルの完全監修を受け、2020年末に発足したのが“ヴードゥーダウン・レコーズ(以後VDD)”です。初めて“SO WHAT!”のレーベル名を記載することを許可されたことからも信頼の厚さがうかがえます。丁寧なリマスタリングに、こだわりの帯付アートワーク、美麗なピクチャー・ディスクのプレス盤。新鋭レーベルながら早くもマイルス・コレクター必携アイテムとして注目を集めている本レーベルから新作のリリースです。
今回リリースするのは1985年のコペンハーゲン公演。VDDは70年代の音源が主力となっていましたが『ブリュッセル・コンサート・'82』の好評を受け、70年代以外もリリースしていく覚悟を決めました。82年の次に注目したのは85年。とりあえず85年の決定版となるに相応しい内容のものとしてこのコペンハーゲン公演に着目したのです。バンドの編成は85年スタート当初のものとは直前に変わっており、ジョン・スコフィールドだったギターにはマイク・スターンが返り咲き、キーボードはアダム・ホルツマンを追加招集、パーカッションもマリリン・マズールの追加招集で所帯は膨れ厚みを増しています。セットリストはアルバム『ユア・アンダー・アレスト』のものを軸にしており、当時ポップスへも深い追及を見せていたマイルスの成果が存分にちりばめられています。泣きのトランペット、マイケル・ジャクソンの『ヒューマン・ネイチャー』。アレンジが抜群に素晴らしいシンディ・ローパーの『タイム・アフター・タイム』など聴き所満載。そして特筆すべきは未発表曲『ラバーバンド』。この曲はライヴでも極めて演奏回数が少なく、完全収録されている音源は超貴重。しかもピカピカ音質のサウンドボードです。このコペンハーゲン公演は、もちろん今までもいくつかのレーベルによりリリースされてきましたが、今回VDDよりリリースされてるのはそれらとは一線を画す決定版。サウンドボードながら音質がイマイチであったり、完全収録でなかったりと、今まであった欠点は皆無。2021年になり新たにデジタル化された新音源からのマスタリング収録です。ファンクの要素あり、バラードあり、マイルスのトレード・マーク泣きのミュート・トランペットあり、と聴き所満載の1985年マイルス決定版です。