2010年も精力的に活動したポール・マッカートニーの最新ライヴが緊急リリース!! 場所は伝統あるニューヨークのアポロシアター。意外やポールがこの会場でコンサートを行なうのは初めてのこと。雪のニューヨークを熱く盛り上げるレアなコンサートを、完璧なサウンドボード音源にて完全収録!! しかもツアーの一環として行なわれたのではなく、一夜限りの特別コンサートということで、セットリストもこの日のための特別なもの。まさにスペシャル・コンサートとも言うべき、この圧倒的な音の前に胸が高まります。
内容は、これはもう、全てが聴きどころといってよく、今までのポールのコンサートとは全く異なる素晴らしい完璧なもので、これを聴かずして2010年は終われません。まず一曲目は「Magical Mystery Tour」でのオープニング。続いて「Jet」、“新曲です”とオヤヂギャグをかまして始まる「All My Loving」と、ポールのライヴではお馴染みの選曲が続きます・・・が、その後、リバプール時代の想い出と共に演奏されたのは何と「One After 909」!! 1995年3月にコステロとアコースティック・セットで演奏して以来、エレクトリック・セットではビートルズ時代以来となる初めての演奏です。スピード感あふるる素晴らしい演奏で、ポールの歌い回し、特に“Wrong location〜”の部分が非常にカッコいい!もう萌え萌え!! これ一曲でもうこのコンサートの素晴らしさが決定的になったようなもの。 また、今年初めてライヴで採りあげられた「1985」は、ポールが途中で曲の構成を間違えてしまい、シッチャカメッチャカな演奏となっているのが笑えます。バンドが一生懸命戻そうと頑張って、途中のブレイクでなんとか調整して持ち直すという、たまにポールがやるミスがここでも出てしまいました(笑)。「Maybe I’m Amazed」は人気の高い曲にもかかわらず、しばらくセットリストから外れていましたが、ここでは久しぶりに復活しています。もうひとつの聴きどころは、マンドリンで演奏されるロシア歌曲「Petrushka」です。これはpiccadilly circusレーベル「First Night Argentina 2010」のボーナストラックのサウンドチェックで聴くことができましたが、本番では初披露。イントロにポールの演劇的な語りが加えられ、哀愁を帯びた雰囲気を感じさせる曲に仕上がっています。途中からテンポを上げ、次の「Dance Tonight」に繋がるという演出がとられました。
会場となったアポロシアターというのは、ニューヨークのハーレムに位置し、アフリカ系アメリカ人ミュージシャンとかかわりが深い有名な劇場。ここで演奏できるというのが非常に光栄であるということで、ポールはアポロシアターに捧げるとしてマーヴィンゲイの「Hitch Hike」をセットリストに加えました。演出なのか事故なのかはわかりませんが、途中PAからハウリングが起きて演奏が中断し、再度演奏を始めるというのが何度か繰り返され、全体で非常に長い演奏となっています。演奏後に“ほら、ライヴ演奏という証拠だろう?”とMCからやはりこれは事故だったのかもしれませんが、ミスをも演出的に転嫁できる機転は流石長年ステージに立ってきたプロですね(笑)。アンコールではクリスマスが近いということで昨年12月以来となる「Wonderful Christmas Time」を披露。さらに「Yesterday」を演奏後には、曲を着想した時の有名なエピソードである「Scrambled Egg」を即興で演奏。即興という割にはきちんと歌詞がちゃんと出来ているのがポールっぽいです。 ボーナストラックとして、2010年12月9日ジミー・ファロン・ショーでの2曲を収録。一曲目は番組司会者と一緒におふざけで歌う「Yesterday」の替え歌というか元歌「Scrambled Egg」。ここでの反応が意外や良かったからアポロシアターでも披露したのかもしれません。ただしここでは本家「Yesterday」は演奏されていません。そしてこの日はジョンレノンの命日だということで「Here Today」を演奏しています。ボーナストラックとしてさらに2010年12月11日サタデーナイト・ライヴを収録。先のジミー・ファロン・ショーはアコースティックでの出演だったのに対し、こちらはきちんとバンドでの出演で4曲を披露しています。
ポール・マッカートニーが2010年を締めくくる12月のライヴ・ステージをボーナストラックを含め全てサウンドボードで収録。アポロシアターでのライヴは本人も憧れのミュージシャンが数多く伝説を作った場所で感慨があったのでしょう、普段のステージと比べてもかなり熱い演奏になっているのが音だけからも手に取るようにわかります。MCを聞いてもわかるのですが、ポールのテンションが尋常ではないのです。時として悪ノリ気味に感じるくらい、それは曲のカウントひとつとっても実に多彩に気合いの入ったものとなっていて、ポールのライヴを聴きなれた人にも新鮮に感じられるのではないでしょうか。え?ポールってこんな人だっけ?というくらい、まるで別人のようです。 ピカデリー・サーカス・レーベルが送る2010年を締めくくるポールの最新ライヴ。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。 2010年は大変お世話になりました。未来永劫ピカデリー・サーカス・レーベルはポールの最新ライヴを追いかけていきますので、来るべき2011年もよろしくお願いいたします。
DISC ONE
01. Magical Mystery Tour
02. Jet
03. Drive My Car
04. All My Loving
05. One After 909
06. Let Me Roll It
07. The Long and Winding Road
08. Nineteen Hundred and Eighty-Five
09. Maybe I’m Amazed
10. Blackbird
11. I’m Looking Through You
12. And I Love Her
13. Petrushka
14. Dance Tonight
15. Eleanor Rigby
16. Hitch Hike
17. Band On The Run
18. Ob-La-Di, Ob-La-Da
19. Back in the USSR
DISC TWO
01. A Day In the Life - Give Peace a Chance
02. Let it Be
03. Hey Jude
04. Wonderful Christmas Time
05. I Saw Her Standing There
06. Get Back
07. Yesterday
08. Scrambled Eggs
09. Sgt. Pepper’s Reprise - The End
BONUS TRACKS
THE JIMMY FALLON SHOW DEC 9, 2010
10. Scrambled Eggs
11. Here Today
SATURDAY NIGHT LIVE DEC 11, 2010
12. Jet
13. Band On The Run
14. A Day In The Life - Give Peace A Chance
15. Get Back