PAUL McCARTNEY / FRESHEN UP TOUR GREEN BAY LAMBEAU FIELD 2019 (3CD)

型番 pccd-317/318/319
販売価格 5,000円(税込)
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【2019年のFRESHEN UPツアー】
ポール・マッカートニーのツアーは一体いつまで続くのだろうか。外見こそ若々しいものの2019年には77歳になるのである。2002年から毎年のように継続されたツアーも、体力的にそろそろ終盤に向かっているのではないかと思われる。おそらく5年後には80歳を超えるため現在の規模のツアーは行なっていないだろう。小泉純一郎や金正日と同い年である。方や政界を引退し、方や鬼籍に入っている。ポールがいつまで現役でいられるであろうか、まるで山本昌のように毎年記録を更新している感覚で、2018年の最後を来日公演で締めくくったポールは、2019年再びツアーに出たのである。

2019年3月に南米で5公演行ない、5月23日ニューオリンズから北米ツアーが始まった。この北米ツアーは全16公演。開催都市名を見ると、主にこれまで行なっていなかった都市が意図的に選ばれているように思える。これまでのツアーで数多くの公演を行ってきたため、全米のみならず、欧州そして日本でも、ポールのコンサートを見たという想い出を持つ人々が大勢いる。それは将来、王や長嶋の現役時代を知っている、あるいは江川の高校時代を見たというのと同じように、歴史の証言者たる特権となるのではないか。ポールのコンサートを見た、それ自体が未来の人たちとって羨望の経験になるのではないか。本作はそのポールの2019年のツアーから、6月8日ウィスコンシン州グリーンベイ公演を収録している。


【セットリスト】
オープニングはFRESHEN UPツアーになってからの「A HARD DAY’S NIGHT」である。オリジナルではジョンが歌っていたパートも全てポールが担当しているが、他のバンド・メンバー全員も合わせて歌っているため、ウェナンホ〜でポールが飛び出すこの曲のキモの部分もオリジナル通り映えている。あの白黒映像の1965年パリ公演での同曲におけるキレキレのボーカルを披露した同じ人物が、半世紀を経てこのように歌っていることに素直に感動する。2曲目は日によって「Hi Hi Hi」と「Junior’s Farm」そして「Save Us」の3曲がシャッフルするが、この日は「Junior’s Farm」が選ばれた。ビートルズ時代を知っているファンよりもむしろ、ウイングス時代のポールをリアルタイムで体験した世代が客層の多くを占めていると思うので、ポールにはもう少しセットリストを再考してもらいたいところだが、その期待に応えているのがこの「Junior’s Farm」ではないかと思う。

【ブラス・セクションの参加】
FRESHEN UP TOURにおける特徴として、ニューアルバム『EGYPT STATION』から新曲をレパートリーに加えている点が挙げられる。しかもコンサート序盤に「Who Cares」「Come On To Me」の2曲、そして中盤に「Fuh You」を演奏している。いずれもコンサートで演奏する事を念頭に置いた楽曲と思われ、ステージ構成の重要なアクセントとなっている。また従来のポールのステージと大きく異なる点は、ブラス・セクションが加わった点にある。これまで70年代のウイングスを除くと、基本的にポールのステージにバンド・メンバー以外が演奏に加わることはなかった。もちろんバグ・パイプ楽団が登壇したり、ゲストが演奏する場面もなかったわけではない。しかしツアーに帯同して毎夜コンサートの演出として参加したミュージシャンはいない。今回初めて、ブラス・セクションがバンドに加わったのである。それまでウィックスが奏でるキーボードで代用されていた音が、本物の楽器で演奏される点において、敢えてアレンジもそれを活かすものとなっている。

ブラス・セクションは「Letting Go」で初めて姿を現す。しかもステージ上ではなく、客席の中に並んだメンバーが突如奏でるサプライズ演出で、観客は大いに盛り上がっている。同曲は後半に短いブラス・ソロをブレイクに挿入し、一層際立つアレンジとなっている。そしてホーン・セクションといえば「Got To Get You Into My Life」しか考えられない。意外にもツアー序盤はセットリストに組み込まれておらず、2018年11月の日本公演よりステージで演奏され、その後ずっと毎回演奏される重要な曲に昇格した。その他、新曲「Come On To Me」でも大々的にフューチャーされ、「Let ‘Em In」や「Lady Madonna」「Ob La Di Ob La Da」「Live And Let Die」「Hey Jude」、そして最後のアビーロード・メドレーにおいても重要な役割を果たしている。本作で聴くことの出来るブラス・セクションの迫力、やはり生音は違うなと改めて感じさせられる。同じ曲であっても、これほどこれ程異なるものかと思わせられる。


【スティーブン・タイラーとの共演】
ボーナストラックとして、2019年6月28日ラスベガス公演より「Helter Skelter」が収録されている。この日はエアロスミスのスティーブン・タイラーが飛び入りし、同曲のボーカルで参加したのである。スティーブン・タイラーは間違いなくビートルズ・ファンであることがわかる歌唱である。スティーブン・タイラーのポールへのリスペクト、そしてゲストを立てるポール、相互の気持ちが伝わってくる素晴らしい演奏となっている。何よりポールのステージに立ち、本人と一緒に歌うことが出来るという喜びに満ちたスティーブン・タイラーが聴きどころであろう。

【リンゴとの共演】
もうひとつのボーナストラックは、ツアー最終日7月13日ロサンゼルス公演におけるリンゴ・スターの飛び入りである。リンゴは「SGT Pepper’s Reprise」と「Helter Skelter」の2曲でドラムを叩いている。かつてリンゴは4人揃わないメンバーでビートルズの曲を演奏することを拒否していた時代が長くあった。映画『ブロード・ストリート』の「Yesterday」「Here There And Everywhere」「Wanderlust」の3曲メドレーのシーンで、リンゴが最初の2曲で演奏に参加していないのは、かような理由による。それもこれも、それぞれ年齢を経ることで、近年ではわだかまりなくこのようにポールと二人で演奏する機会が多い。この日は初めての共演曲となる2曲である。ビートルズの存命する二人による演奏である。

【2019年6月8日グリーンベイ公演】
本作は2019年6月8日グリーンベイのランボー・フィールド公演を高音質で完全収録している。音の近距離感、そして周囲に恵まれた録音環境により、臨場感あふるる素晴らしい超高音質で収録されている。ボーナストラックではこのツアーでゲストが参加した二日間、スティーブン・タイラーと、そしてリンゴとの共演を収録している。2019年8月現在、新たなコンサートやイベント、テレビ出演などの予定はなく、本作が2019年のポールを代表するタイトルとなること間違いない。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。

LAMBEAU FIELD, GREEN BAY WISCONSIN U.S.A. June 8, 2019
DISC ONE
01. Introduction
02. A Hard Day's Night
03. Junior’s Farm
04. All My Loving
05. Letting Go
06. Who Cares
07. Got To Get You Into My Life
08. Come On To Me
09. Let Me Roll It
10. I've Got A Feeling
11. Let ‘Em In
12. My Valentine
13. Nineteen Hundred And Eighty Five
14. Maybe I'm Amazed
15. I’ve Just Seen A Face
16. In Spite Of All Danger

DISC TWO
01. From Me To You
02. Dance Tonight
03. Love Me Do
04. Blackbird
05. Here Today
06. Queenie Eye
07. Lady Madonna
08. Eleanor Rigby
09. Fuh You
10. Being For The Benefit Of Mr.Kite
11. Something
12. Ob La Di Ob La Da
13. Band On The Run
14. Back In The U.S.S.R.
15. Let It Be
16. Live And Let Die
17. Hey Jude

DISC THREE
01. Birthday
02. SGT. Pepper's Reprise
03. Helter Skelter
04. Golden Slumbers - Carry That Weight - The End

TaxSlayer Center Moline June 11, 2019
05. Save Us

T-Mobile Arena Las Vegas June 28, 2019
06. Helter Skelter with STEVEN TAYLOR

Dodger Stadium L.A. July 13, 2019
07. SGT. Pepper’s Reprise with RINGO STARR
08. Helter Skelter with RINGO STARR



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